ペルソナというもの

wataru-w2008-06-14

 人は何人分の性格を持っているんでしょうね?私なんかは、家での夫の顔、会社での仕事の顔、このブログを書く時の顔、とても好きな人との顔、いっぱい持っていますね。いってみれば、役割を演じているという事になるんでしょうか?
 クオリアで有名な茂木さんは、昔は場所と人の演じる役割は一緒だった、それが、今では、多重的に現れる。例えば、奥さん同士で話している時に高校時代の友達から携帯に電話がくると、瞬間的に高校生との友達との役割を演じ始める。茂木さんは文脈という言葉を使われていましたが、ここでは、少し簡単にしてみます。ついでに言うと、多重的な役割を演じられるようになった社会は、単一な役割の社会よりも、戦争になる可能性が少なくなるという話しにいっていました。
 こういった、多重人格とも言える、自分の性格(仮面)を取り替えるような生活は大脳の働きですね。ちゃんと切り替えてそれぞれの役割を演じる。その場所は、前頭眼窩皮質と言うそうです。ここは欲望を調整し、行動を調整する場所だそうです。欲望を抑えきれない人は、ここが成長していないか、病気などを疑う必要がありそうです。昔と違って、同時にいくつもの性格を演じなければいけないIT時代は、昔よりも前頭眼窩皮質を鍛えなければいけないのかもしれません。
 妻の仮面、女性としての仮面、仕事の時の仮面。あなたは、何役を演じますか?わたしなら、夫としての仮面、男としての仮面、仕事の仮面、このブログの仮面、しっかりと、役割を意識して、切り替えていきたいと思います。
 IT業界にうつが多いのは、うまく、切り替えが出来ないのが問題なんだと思います。コンピュータは、論理的なもので、命令したとおりに動きます。一方、人生は?人は?非論理の塊でしょ?両方をしっかりと、理解して、頭を切り替えないと、社会生活が出来なくなるんですよ。わたしは昔、プログラミングしている時と、彼女と会っているときの切り替えが必要な事に気が付きました。ぜんぜん、違うんですよね。
 なぜ、人は、一つの人格だけでいたいと思うのでしょうね。仕事の時の顔、家庭の顔、うまく調整してみませんか?何個持っていてもいいじゃないですか?心は一つです。仮面だけ都合に合わせて変えてみませんか?